[公開記事] 2022.10.12(水)ナラクロレポ

オーケストラ集合写真
オーケストラ集合写真(photo by Kenzo Nakamura)
バンド集合写真
バンド集合写真(photo by Kenzo Nakamura)

【ナラクロレポート】

写真ありすぎて選べないので、取り急ぎ集合写真です!ナラクロ2022、ありがとうございました。

本当にやりたい放題やらせていただきました。全ての関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます。

去年の平城宮跡といい、今年の文化会館といい、あまりにも身の丈に合っていないイベントなので(補助金がなかったら絶対に無理)、来年以降は正直全くの白紙です。

なので一旦こういう形でのナラクロは区切りにすると思いますが、来年以降、もしまた自分にナラクロが必要だと感じたら、そのときはまた身の丈にあった形に変えて開催するかも知れません。その際は改めて応援よろしくお願いします。

去年のナラクロは、音楽を辞めようかと悩むくらい落ち込んでいた中で、ワクワクを取り戻したい一心で開催しました。その結果、今日まで音楽を続けて生き延びてこられているので、それだけで成功でした。

今年のナラクロは、「自分自身が一番楽しいと感じる形のイベント」にとことんこだわって、そのために必要な人たちに声をかけて、わがままの限りを尽くしました。

表に出ていただくオーケストラやバンドの皆さま、ゲストの皆さまはもちろんのこと、裏方として動いてくださった全ての方たち(音響&照明、配信、撮影、受付&物販、デザイン、グッズ、ケータリングなどなど)、誰一人欠けても今回のような形のナラクロは難しかったと思います。

一人一人のお名前を出したいところですが、この場では控えます。僕がやりたかったことを全て実現させていただいて、ありがとうございました。

また、自分の事務所の人間のこと、いわば身内のことなので、ここで書くかどうか悩みましたが、そもそも去年も今年も、ナラクロがこの規模で開催できるにいたったのは、奈良ミュージックデザインの中村千紗さんが文化庁の補助金の申請を通してくれたからに他なりません。

身内に対して「この場を借りて感謝」とかは変なので、せめて一言。おつかれさまでした。

追加で写真や動画はまたアップしていくと思いますが、取り急ぎ、「ナラクロ無事に終了しました」というご報告でした。

最後になりますが、ご来場くださった皆さま、配信をご覧くださった皆さま、クラウドファンディングにご支援くださった皆さま、その他様々な形で応援してくださった皆さまに心から感謝します。本当にありがとうございました!

【今後について】

ここからは極めて個人的なこと、なおかつ長文なので、読み飛ばしていただいてもいいのですが、今回のナラクロはオーケストラとバンドの2ステージ、それぞれ2時間越え、まさにやりたい放題だったので、ものすごい曲数でした。

ちなみに前日のリハと当日のリハも含めたら、2日間で90曲ぐらい演奏したことになります。

もちろん長丁場だったので体は疲れていますが、それでも途中で声も全く枯れることなく、100%に近い状態で2日間やり切れたので、自分でも相当確かな手応えのようなものを感じています。

あまり自信過剰にはなりたくないので、このくらいにしておきますが、感覚だけに頼って歌っていたコロナ禍以前には考えられないことでした。(100年会館でのリサイタルなど、大きなコンサートではいつも後半で必ず失速していました)

というのも、この2年半の間に、松原先生という素晴らしい歌の師匠に出会わせていただいて、声楽のトレーニングに取り組んだことで、自分の声のコントロールが、以前よりも格段にできるようになりました。ひとえにその賜物に尽きます。

どれくらいのパワーで歌ったらこの曲数をベストに歌えるか、あと何曲後に喉の状態がどうなっているか、など、自分の声について、そのときの力量やコンディションをかなり正確に把握できるようになりました。

それによって

「今の自分の歌を生で聴いてもらったら、必ず何かを感じてもらえるはずだ」

という、歌手としてのプライドのようなものを持てるようになりました。(大げさかも知れませんが)

このことはナラクロだけではなく、コロナ禍においてもなんとか活動を続けてこれている中で、極めて大事な原動力になっています。

そして特に今回のナラクロを経て、今までにないくらい「もっとより多くの人に歌を聴いてほしい」という気持ちが湧き上がってきています。

もっと生意気なことを言えば「聴いていただくべきである」とさえ思っています。

もちろん歌は好みの問題であり、聴き手がどう感じられるかが全てですが、少なくとも今回のナラクロに来ていただいた方には、歌で何かを伝えることが少しはできたのではないかと、そう信じています。

今後、歌手として一人でもより多くの人に歌を届けていけるように、歌で何かを感じてもらえるように、やるべきことを全力で考えていきます。

というのも、何より今回のナラクロ、内容に関してはおかげさまでやりたいことが全て実現できたので満足していますが、集客の部分や、採算的なことについて言えば、全く満足していません。できるはずがありません。

ひとえに自分の主催者としての実力不足です。

その反省を踏まえて、これからは今までにないくらい個人主義で、

「氷置晋はどうすれば売れるのか」

「氷置晋の歌をより多くの人に届けるためには、何をすればいいのか」

ということだけを考えて活動していきたいと思っています。

結局それが、もし今後またこのようなイベントを開催するにいたったときに一番の成功の近道であることは間違いないし、結果的に今までナラクロに関わってくれた人たちへの恩返しにもなるのではないかと感じるからです。

これからもどうか応援よろしくお願い申し上げます。

オーケストラひおきソロ
オーケストラステージ(photo by Kenzo Nakamura)
バンドひおきソロ
バンドステージ(photo by Kenzo Nakamura)

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